先週の新聞に、「CO2濃度観測史上最高」の記事。岩手県大船渡市の大気環境観測所の定点観測にて、3、4月の月平均濃度が400ppmを超え。1987年の観測開始以降初めてのこと。
震災の瓦礫処理や原子力発電所の運転停止による火力発電の増加、復興に伴う経済活動の活発化などにより、震災被災地を中心として局地的に、CO2濃度が上昇したのでしょうか?
CO2(二酸化炭素、構成比率72%)は、メタン(同18%)、一酸化二窒素(亜酸化窒素、同9%)とともに、主要な温室効果ガス(greenhouse gas)。これらのガスの濃度が高まると、気温が上昇。
気象庁によると、産業革命以前の世界の大気中CO2濃度は280ppmと見られる、とのこと。とすると、CO2濃度は産業革命以降現在までに120ppm上昇した計算。
一方、過去2000年間の気温変化をみると、19世紀の産業革命以降、地球表層気温は急上昇。IPCCよれば、19世紀後半以降に0.6℃の上昇、95%信頼区間で0.4〜0.8℃上昇とのこと。
従って、大気中のCO2濃度が1ppm上昇すると、0.6/120=0.005℃気温が上昇。実際には、他の温室効果ガスの影響も。予測は難しく。とは言え、CO2排出量△25%は達成したいところ。 |

CO2濃度 観測史上最高
―中日新聞 2012.05.17

様々な手法で得られた過去2000年間の気温の復元― フリー百科事典 『ウィキペディア
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